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Fashion & Culture Editor Presents 

おしゃれな皆さまのための特別コラム。

ヨーロッパの最新​ファッション・カルチャー情報をヨーロッパ在住のDRESS FREIA 南青山専属エディター独自の切り口で解説を交えながらお届けいたします。

FREIA特別コラム

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from Europe

Vol.1 洋服もシェアの時代...?

2019.10.4 配信

皆さんはシェアと聞いて何を思い浮かべますか?

Facebookの”シェア”とか、シェアードサービスとか色々ありますよね。

よく考えたら、このシェアという言葉なんだか10年ちょっと前くらいは、

今ほど盛んに使われていなかったような気もします。

今では、カーシェア、シェアオフィス、シェアハウス、様々なものがシェアされてきていますよね。

”モノを持たない時代”がやってきたように思います。このシェア文化、服にも当てはまるのでしょうか。。?

先日あのForever21が日本から撤退するというニュースがありましたね。。

本社があるアメリカでは破産申請をしているとのこと...

私が高校生くらいのときは、友達と渋谷のForever21に学校帰りに寄ったりしていたのを

覚えているので、なんだかさみしいような気もしますが、これが”モノを持たない時代”つまりMinimalism時代の流れなのかもしれません。

ミニマリズム
マスプロダクション

これ、個人的にすごくいいことだと思っています。

『The True Cost』というファッション界の裏側に迫ったアメリカのドキュメンタリーによると、

世界では毎年約800億アイテムもの衣服が購入されていて、これは10年前の4倍以上の数とのこと。。

もちろん、どんな人も手軽にファッションを楽しめることは良いことですが、

マスプロダクションの陰には色んな隠れた問題が潜んでいます。

その代表的な例が労働者を低賃金かつ劣悪な労働条件で働かせるSweatshop(搾取工場)。

発展途上国にある工場が主になりますが、ファストファッションを購入することはこのようなSweatshopを間接的にサポートすることになるかもしれないのです。

 

私がいるヨーロッパでは、このようなファッションの裏側意識している人達は

日本より多くいるような気がします。

動物愛護の為に革製品は買わないとか、フェアトレードを意識してモノを購入するなど、

Sustainabilityや環境の話を普段の会話でするのはよくあることです。

まだ日本では友達同士でそのような話をする機会というのは少ない気がしますが、

この「Forever21日本撤退」という事実から読み取れる、

新しい時代の勢いが日本人のファッションに対する意識の変化に影響すると感じています。

洋服の大量生産が与える影響

かといって高い服ばかりをいきなり買うのも難しい、でもファッションは楽しみたいですよね。

だからこそ、ゆくゆくは洋服もいいものをみんなでシェアする時代が来るのではないかと思っています。

モノのシェアはコストのシェアになり、環境への配慮にもなる!ということは間違いないと思います。

 

もう”質より量”の時代から”量より質”の時代、かもしれませんね。


 

最後まで読んでくださった方、ありがとうございました!

少しでも面白いなあと思っていただけたら嬉しいです☺

今度は今日少し触れたMinimalism(ミニマリズム)についてお話しようと思っています!

 

Hana 

 

Reference:

“The True Cost” 日本語 official website: http://unitedpeople.jp/truecost/ 

バンスキー

“Christ with shopping bags” by Banksy

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